にきびの特効薬(ディフェリンゲル) ついに出ます!

にきび治療薬 <ディフェリンゲル(ディファレン)> (アダパレン)の発売
 

やっと、出ます!!

 
なにがやっと出るかといいますと、尋常性ざ瘡(にきび)用の治療薬として、新しい局所治療薬のディフェリン(登録商標)ゲル0・1%(アダパレン)がやっと発売になります。
 
この医薬品は、ディフェリンといって、約15年前から販売されており、現在は80カ国以上で販売されて2200万人以上に使用されています。 しかし日本ではまだ未承認であったために、輸入したものを自費薬として扱っている医院でのみ処方されるか、個人輸入するしか使用するすべはありませんでした。
 

当院でも、にきび治療にはトレチノインクリームを処方していますが、トレチノインなどの外用薬は自費薬となり、また使用する過程での随伴症状を説明しますと、躊躇される方がいるのは否めませんでした。

 ディフェリンは、今回日本の厚生労働省の認可がおりたことで、健康保険が適応されます。
これが、私にとっての、「ついに」なのです。
 

トレチノインの治療効果は明らかで、にきびに悩む多くの患者さんに使っていただきたいお薬です。がしかし、自費薬であるという時点で、せっかく使用法も副作用も説明を聞いても、最後にやはり躊躇してしまっては、また別なアプローチでこつこつと治す方法を練り直すしかありません。 

しかし ディファレンがでたことで、そのような患者さんに、その他の多くの薬と同様に、患者さま本人はコストをあまり意識されることなく、つかっていただけるようになるのです。

 
もちろん、ディフェリン(ディファレン)はそんなに簡単に誰にでも使っていただけるお薬ではありません。

ディフェリンはレチノイド作用をもちます。したがって、使用上の注意点は、トレチノインクリームを使用する際と同様です。

表皮角化細胞の分化が抑制され、非炎症性皮疹および炎症性皮疹を減少させますが、その反面、副作用としてあげられているものに、皮膚の乾燥、剥離、皮膚不快感、紅斑などの刺激症状があります。

それらはニキビの改善とともに伴って出てくるものなので上手にスキンケアをする必要があります。したがってこれらを理解してもらえない場合には、にきびだからといって何でもかんでもディフェリン(ディファレン)を処方するのは難しいでしょう。

ただし、レチノイン酸そのものは、効果の高さに伴い、皮膚が赤くなるといった副作用や、使用者によって効果に差が出てしまう、といったことが多いのですが、アダパレンは皮膚を赤くする副次効果は弱く、ニキビへの治療効果が高い点が やや使いやすいポイントとなります。

非常に効果の高い良い薬剤でも、認可がおりるまでに非常に長い期間を要してしまう日本の制度。海外での使用が広く行われているのに これまでは院内のトレチノインに頼るしかありませんでした。これでやっと、今までトレチノインを使用すれば治るだろうに、と思っていた患者さまにも使用していただきやすくなります。

(ただし、ディフェリンは0.1%のゲルのみの発売となるので、より高濃度のものを使用したい場合には従来通り、トレチノインクリームを使用した方が良い場合もあります。)

この度、やっと薬価収載され、発売にむけて動いています。発売時期はたびたびずれこんでおり、まだ正確な日程はおしらせできませんが、ニキビになやんでいらっしゃる患者さまは、ぜひお問い合わせください。ただし、それに伴うスキンケアが非常に重要であることはお忘れなく。

(ガルデルマ株式会社と塩野義製薬株式会社の両社によるコ・プロモーションを展開し、発売より8年間は、塩野義製薬が同剤の独占販売となるそうです。)

(注) 名称が文中にもいろいろ出てきますが、成分がアダパレン、販売名がディフェリンゲル、となります。日本で認可が下りるまでに海外のDifferin に慣れ親しんでいる医師などの間では 今までは「ディファレン」と発音していたことが多いのですが、この度 日本での販売名称は「ディフェリン」となりました。私は「ディファレン」派だったので、まだまだディフェリンと発音するのは慣れませんね。ややこしくてすみません。

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